DAY2

タイムテーブル


2018/12/12
Track A (同時通訳あり) Track B
9:00 – 9:30 開場
9:30 – 10:10 (40 min) PostgreSQL Goes to 11!
Joe Conway / Crunchy Data Solutions, Inc.
A guide of Postgresql on Kubernetes
– In terms of storage –

小林 隆浩 / 株式会社野村総合研究所
10:10 – 10:20 (10 min) 休憩
10:20 – 11:00 (40 min) Caught up in bloat? Over to ZHeap!
(肥大化につかまった? ZHeap に切り換えろ!)

Dilip Kumar / EnterpriseDB
HypoPG 2: Hypothetical Partitioning support for PostgreSQL
(HypoPG 2: PostgreSQL の仮説的
パーティショニング)

細谷 柚子 / NTT OSS センタ
Julien Rouhaud / LzLabs
11:00 – 11:10 (10 min) 休憩
11:10 – 11:50 (40 min) PostgreSQL in FinTech – case study on growing adoption of PostgreSQL in FinTech
Vaishnavi Prabakaran / Fujitsu Australia
What is JIT compilation introduced in PostgreSQL 11?
(PostgreSQL 11 で登場した JIT コンパイルって結局何者?)

長田 悠吾 / SRA OSS, Inc. 日本支社
11:50 – 13:00 (70 min) 昼休み
13:00 – 13:40 (40 min) Deep Dive on Amazon Aurora with PostgreSQL Compatibility
江川 大地 / Amazon Web Services, Inc.
How partitioning in PostgreSQL 11 can handle large volumes of data, and what’s next?
加藤 翔 / 富士通株式会社
今井 良一 / 富士通株式会社
13:40 – 13:50 (10 min) 休憩
13:50 – 14:30 (40 min) みんなの Azure DB for PostgreSQL
藤田 稜 / Microsoft Corporation Global Blackbelt Sales OSS Data TSP
Mastering PostgreSQL Security
佐藤 友章 / SRA OSS, Inc. 日本支社
14:30 – 14:40 (10 min) 休憩
14:40 – 15:20 (40 min) Monitoring PostgreSQL at Scale
(規模に応じて PostgreSQL を監視する)

Lukas Fittl / Citus Data
マルチデータモデルのための SQL クエリ処理効率化
菅原 久嗣 / 富士通株式会社
15:20 – 15:30 (10 min) 休憩
15:30 – 16:10 (40 min) Cloud Architecture Patterns: Running Postgres at Scale (when RDS won’t do what you need)
Corey Huinker / Corlogic Consulting
How to Upgrade Major Version of Your Production PostgreSQL
(商用環境 PostgreSQL のメジャーバージョンアップグレード方法)

鈴木 恵介 / Treasure Data inc.
16:10 – 16:20 (10 min) 休憩
16:20 – 17:00 (40 min) クロージングセッション/LT
18:00 – オフィシャルパーティ(軽食付き)@GRACE BALI 秋葉原店

 
 
 

講演内容


PostgreSQL Goes to 11!

12/12 9:30 – 10:10 @ Track A

– 概要 –

PostgreSQL の最新で最高のバージョンは、PostgreSQL 11 です。このセッションでは、コミュニティの歴史といくつかのメトリクスの傾向を含む開発プロセスの説明から始まります。 次に、PostgreSQL 11 の一部となる機能の概要を説明し、PostgreSQL の将来についてお話しします。

– 講演者 –

Joe_Conway
Joe Conway / Crunchy Data Solutions, Inc.

Joe Conway は、幅広い分野の技術と幅広い国際ビジネス経験を持つ技術エグゼクティブである。
1998 年から PostgreSQL Committer、メジャーコントリビュータ、インフラストラクチャチームのメンバーとして PostgreSQL コミュニティに参加している。
また、R 言語の PL / R 用の PostgreSQL 手続き型言語ハンドラの作成者および管理者である。
Joe は現在、Crunchy Data Solutions の PostgreSQL エンジニアリング担当者であり、米国 PostgreSQL Association (PgUS) の役員である。

プレゼンテーション:英語(同時通訳あり)
スライド:英語

A guide of Postgresql on Kubernetes – In terms of storage –

12/12 9:30 – 10:10 @ Track B

– 概要 –

Kubernetes を用いたシステム構築は一般的になりつつあり、Web アプリケーションを中心に多くの事例がある。一方でデータベースを Kubernetes クラスタ上で運用する事例は多くはなく、主な課題はストレージにあると言われている。当セッションではブロックストレージを用いたデータベースの伝統的な HA 構成から出発し、cloud native なストレージを用いた Kubernetes 上の postgresql 構成についてガイドしたい。

– 講演者 –

Takahiro_Kobayashi
小林 隆浩 / 株式会社野村総合研究所

野村総合研究所にて、PostgreSQL や Oracle を中心としたデータベースシステムの設計・運用に従事。
4,000TPS を超える高負荷システムでの PostgreSQL 利用など、低レイヤでの DB チューニングに強みを持つ。

プレゼンテーション:日本語
スライド:日本語 and 英語

Caught up in bloat? Over to ZHeap!
(肥大化につかまった? ZHeap に切り換えろ!)

12/12 10:20 – 11:00 @ Track A

– 概要 –

MVCC をサポートするために PostgreSQL はupdate の時に常に新しい版のタプルを作る。それらは周期的な vacuum や HOT-pruning によっていつかは消去されなければならないのだが、しかし多くの場合完全に再生されることはない。似たような問題が delete されたタプルの時も起こる。これがデータベースの肥大化をもたらす。本講演では、肥大化を少なくし、ディスク書き込みが少なく、現在のものに比べサイズが小さい、新しいストレージフォーマットについて述べる。

– 講演者 –

Dilip_Kumar
Dilip Kumar / EnterpriseDB

Dilip は様々なデータベース開発やメンテナンスに携わってきた。
彼はパラレルクエリ、クエリオプティマイザ、エグゼキュータ、MVCC ソリューションに関わってきた。
PG V10 のパラレルビットマップヒープスキャンを実装した。
現在は undo をベースとした PostgreSQL のストレージエンジンに携わっており、undo インタフェースレイヤとトランザクションのロールバック機構の実装を主な役目としている。

プレゼンテーション:英語(同時通訳あり)
スライド:英語

HypoPG 2: Hypothetical Partitioning support for PostgreSQL
(HypoPG 2: PostgreSQL の仮説的パーティショニング)

12/12 10:20 – 11:00 @ Track B

– 概要 –

宣言的パーティショニングは長い間待ち望まれていた機能であり、PostgreSQL 10 で実装されて以降多くの機能強化が行われています。しかし、多くのユーザにとって、パーティショニングによる恩恵を最大限に受けるための最適なパーティショニング構成を見つけ出すことは容易ではありません。そこで我々は HypoPG 2.0 の新たな機能として、パーティショニング設計のための「仮説的パーティショニング機能」を実装しました。本講演では、まず、HypoPG の簡単な紹介と PostgreSQL の宣言的パーティショニングの説明をします。そして新機能である「仮説的パーティショニング機能」の活用方法についてお話します。

– 講演者 –

Yuzuko_Hosoya
細谷 柚子 / NTT OSS センタ

NTT OSS センタ勤務。
PostgreSQL 外部ツールである HypoPG の開発を中心に、PostgreSQL の研究開発に従事。

Julien_Rouhaud
Julien Rouhaud / LzLabs

PostgreSQL の DBA および開発者。
HypoPG の作者。PoWA や check_pgactivity といったプロジェクトの共同作者およびメンテナ。

プレゼンテーション:英語 and 日本語
スライド:英語

PostgreSQL in FinTech – case study on growing adoption of PostgreSQL in FinTech

12/12 11:10 – 11:50 @ Track A

– 概要 –

PostgreSQL は FinTech 企業においてより広く採用されつつあります。FinTech 企業とは主要な国際銀行、証券取引所、カードゲートウェイなどが含まれています。採用の拡大だけではなく、これらの企業の多くは PostgreSQL でデータベース基盤を標準化しています。このセッションでは現在 PostgreSQL を採用している様々な FinTech 企業のこと、それらの企業がなぜ PostgreSQL を採用しているのかそして PostgreSQL の実装を支援した私たちの経験についてお話します。また、PostgreSQL の何が採用をより容易にしているかや、採用を決意させる PostgreSQL の機能についても解説します。

– 講演者 –

Vaishnavi_Prabakaran

Vaishnavi Prabakaran / Fujitsu Australia

Vaishnavi は Fujitsu Enterprise Postgres Server チームで働いており、5 年近く PostgreSQL コミュニティに協力している。
Vaishnavi は様々なデータベースの開発とメンテナンスに従事している。
彼女はデータマスキング、透過的データ暗号化、VCI などの Fujitsu Enterprise Software Postgres のさまざまなエンタープライズ機能を手掛けており、エグゼキュータ機構についての十分な経験がある。
また彼女は Oracle から PostgreSQL への移行評価といった PostgreSQL 関連プロジェクトにも従事しており、拡張機能としてのエグゼキュータの開発や新たな開発者の育成にも同様に取り組んでいる。
PGCon2018 への参加、Pg Down Under 2018 でのプレゼンテーションなども行っている。

プレゼンテーション:英語(同時通訳あり)
スライド:英語

What is JIT compilation introduced in PostgreSQL 11?
(PostgreSQL 11 で登場した JIT コンパイルって結局何者?)

12/12 11:10 – 11:50 @ Track B

– 概要 –

PostgreSQL 11 の新機能の中で最も注目を集めているものの1つが JIT コンパイルです。これは簡単に言えば、SQL の実行時(Just In Time)にクエリの一部をネイティブコードにコンパイルすることにより、SQL の実行を高速化する機能です。しかし、具体的には一体どのようなことが行われているのでしょうか?また、この機能で使われる LVMM とはどのようなものでしょうか?本講演では、JIT や LVMM がどのようなものかといった基本的なことから、PostgreSQL 11 ではこれらがどのように使われているかまで、初心者にもわかりやすく解説します。

– 講演者 –

Yugo_Nagata
長田 悠吾 / SRA OSS, Inc. 日本支社

SRA OSS, Inc. 日本支社にて、PostgreSQL 関連の技術支援、コンサルティング、PostgreSQL の内部を解説するトレーニングの講師を担当する傍ら、研究開発の業務に従事。最近は主にビュー関連の機能拡張について取り組んでいる。
機能開発、バグ修正、レビューを通じて PostgreSQL 開発にも貢献。

プレゼンテーション:日本語
スライド:日本語

Deep Dive on Amazon Aurora with PostgreSQL Compatibility

12/12 13:00 – 13:40 @ Track A

– 概要 –

Amazon Aurora は、クラウド時代に Amazon が再設計した RDBMS で、PostgreSQL と互換性を持つエンジンを提供しています。本セッションでは Aurora が兼ねそなえる高い可用性と性能につながる、そのアーキテクチャや特徴、最新機能をご紹介します。

– 講演者 –

江川 大地 / Amazon Web Services, Inc.

Amazon Web Services (AWS) のソリューションアーキテクトとして、お客様がクラウドのメリットを活かしたシステムを構築できるよう技術支援を行なっている。
主に金融業界や PostgreSQL を AWS 上で構築するお客様を担当している。

プレゼンテーション:日本語(同時通訳あり)
スライド:日本語

How partitioning in PostgreSQL 11 can handle large volumes of data, and what’s next?

12/12 13:00 – 13:40 @ Track B

– 概要 –

PostgreSQL 11 では、パーティショニング機能が、大幅に強化されています。進化したPostgreSQL 11 ですが、ここで一つ疑問が浮かびます。はたしてパーティション数が、1000 を超えるような大規模な場合でも、同様に性能は改善されるのでしょうか?私たち富士通には、他の RDBMS で1000 を超えるパーティションを使っており、PostgreSQL に移行したがっているユーザがいます。PostgreSQL 11 で、このようなユーザーの性能要件を満たすことが、できるのでしょうか?本講演では、PostgreSQL 11 で新たに開発された機能とともに、特に大規模データ領域でのパーティショニングの性能評価、現時点での課題、PostgreSQL 12 に向けた取りくみについて紹介します。

– 講演者 –

Sho_Kato
加藤 翔 / 富士通株式会社

富士通で、PostgreSQL をベースにしたデータベース製品である FUJITSU Enterprise Postgres や、Symfoware の開発・サポートに従事。

yoshikazu_imai
今井 良一 / 富士通株式会社

2017 年度より富士通にて PostgreSQL 関連の業務に従事。
PostgreSQL 開発コミュニティでは、主にパーティショニング等の開発やレビューに取り組んでいる。

プレゼンテーション:日本語
スライド:英語

講演資料は非公開となります。


みんなの Azure DB for PostgreSQL

12/12 13:50 – 14:30 @ Track A

– 概要 –

– 講演者 –

藤田 稜 / Microsoft Corporation Global Blackbelt Sales OSS Data TSP

プレゼンテーション:
スライド:英語

Mastering PostgreSQL Security

12/12 13:50 – 14:30 @ Track B

– 概要 –

PostgreSQL もミッションクリティカルな場面で使われ始め、セキュリティを気にするユーザも増えています。PostgreSQL で考慮すべきセキュリティの観点としては、SSL による暗号化接続やクライアント認証、データベースオブジェクトのアクセス権限の基本から、PostgreSQL のみでは実現が難しい透過的データ暗号化 (TDE) や監査ログの取得まで、いろいろあります。本講演では、セキュリティの観点ごとに設定の方針と具体的な方法、注意点について解説します。

– 講演者 –

Tomoaki_Sato
佐藤 友章 / SRA OSS, Inc. 日本支社

PostgreSQL のサポート、トレーニング、コンサルティングや、PostgreSQLベースの製品「PowerGres」の開発を行う PostgreSQL 技術グループの責任者。
自身も、PostgreSQL エンジニアとして 10 年以上の経験を積んできた。
著書(共著) に、翔泳社「PostgreSQL 徹底入門 第 3 版」がある。

プレゼンテーション:日本語
スライド:日本語

Monitoring PostgreSQL at Scale
(規模に応じて PostgreSQL を監視する)

12/12 14:40 – 15:20 @ Track A

– 概要 –

さて、あなたの PostgreSQL データベースはそのシステムの最重要な部分です。あなたは本当のところ何に気を付けるべきでしょうか、何のレポートを出させ、何について警告するようにするべきでしょうか。本講演ではアプリケーション開発者がクエリ性能の統計にアクセスできるようにする方法、PostgreSQL のログファイル中の監視するべき重要な項目、規模に応じて EXPLAIN plan を集める方法、autovacuum と VACUUM の動作を見守る方法、スキーマの統計に基づいて警告を上げる方法について述べます。

– 講演者 –

Lukas_Fittl
Lukas Fittl / Citus Data

Citus Data の Citus Cloud team の主席技術者で分散 PostgreSQL-as-a-Service の開発と運用を行なっている。
PostgreSQL Performance Monitoring を主管する pganalyze.com の設立者、pg_query(raw_parser を使ってクエリをパースする Ruby のエクステンション)他のツール類の作者である。
PostgreSQL の各種統計情報とそれらを可視化することが好きである。

プレゼンテーション:英語(同時通訳あり)
スライド:英語

マルチデータモデルのための SQL クエリ処理効率化

12/12 14:40 – 15:20 @ Track B

– 概要 –

ビッグデータ活用においては、リレーショナルだけでなくキー・バリューやグラフ等の様々なデータモデルに対応したデータベースにより、ユーザーのアプリ開発コストを抑えることができます。今回は PostgreSQL の FDW を活用した、富士通のマルチデータモデルの取組みについてご説明します。

– 講演者 –

菅原 久嗣 / 富士通株式会社

富士通株式会社に勤務、ビッグデータ活用関連のミドルウェア製品の開発を主業務としている。
DB アプライアンス、データウェアハウス等の様々な自社製品に PostgreSQL を活用してきた実績があり、近年は PostgreSQL のマルチデータモデル化に取り組んでいる。

プレゼンテーション:日本語
スライド:英語

Cloud Architecture Patterns: Running Postgres at Scale (when RDS won’t do what you need)

12/12 15:30 – 16:10 @ Track A

– 概要 –

このセッションでは、ある有名なアド・テック企業がそのデータを収集し、匿名化し、分類するために使用する戦略について説明し、最新のデータを含めながら数ヶ月にわたる顧客のためのリアルタイムレポートを生成します。また、PostgreSQL 自体、または S3、Vertica への外部データラッパー、カスタムメモリ内データストアを介してデータを格納するためのストラテジについても説明します。

– 講演者 –

Corey_Huinker
Corey Huinker / Corlogic Consulting

Corey はデータベースプログラマーであり、ニューヨークの Corlogic Consulting の社長である。

プレゼンテーション:英語(同時通訳あり)
スライド:英語

発表資料


How to Upgrade Major Version of Your Production PostgreSQL
(商用環境 PostgreSQL のメジャーバージョンアップグレード方法)

12/12 15:30 – 16:10 @ Track B

– 概要 –

PostgreSQL は毎年新しいメジャーバージョンをリリースしており、機能追加や性能改善がされています。既に運用されている DB でそれらの改善を享受するためには、PostgreSQL のアップグレードにより新バージョンに追随する必要がありますが、メジャーアップグレードはダウンタイムを伴うため、DB の可用性がクリティカルな商用環境DBのアップグレードは容易ではありません。弊社では 2018 年 5 月に、DB サイズ 800GB、1000TPS 超の商用環境 DB の PostgreSQL 9.3 から 9.4 へのアップグレードを実施しました。そこで得た知見を基に、PostgreSQL メジャーバージョンアップグレードの計画、実践方法について説明させていただきます。

– 講演者 –

Keisuke_Suzuki
鈴木 恵介 / Treasure Data inc.

2017 年トレジャーデータに入社し、主に大規模データ分析基盤サービスのストレージレイヤの開発運用に従事。
内部で使用している PostgreSQL の DB 最適化などに取り組む。
前職の富士通株式会社では、PostgreSQL を提供する DBaaS の開発に携わった。

プレゼンテーション:日本語
スライド:英語